【家づくり初心者向け】家づくりを始める前にこれだけは知っておきたい確認ポイント3選

家づくり

私は2021年に新築の注文住宅を購入しました。そして今、心から「買ってよかった」と思っています。
しかし、理想の家を手に入れるまでの道のりは決して簡単ではありませんでした。家づくりの情報が多すぎて何から手をつければいいのか迷うことも…。

そんな私の経験をもとに、「そもそも家づくりを始める前にこれだけは確認してほしい!」 と思う家づくりの重要ポイントをお伝えします。

この記事を読めば、家づくりの方向性がブレにくくなるよう作成しました。これから家を建てる方にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです!

1.確認ポイント3選

  1. なぜ家を建てたいのか?(家族の将来設計、生活の質の向上、資産形成など)
  2. 賃貸と比較して、本当に持ち家が必要か?
  3. 現在の資産状況の把握、家族の同意が得られているか

家を建てる理由は人それぞれですが、「なんとなく欲しい」「周りが建てているから」という理由だけで進んで住み、始めてから「思っていたのと違う…」と後悔することも

様々な目的はあると思いますが、一番の目的は、「今以上に家族の生活を豊かにする」ことに尽きると思います。家を購入することで、現状の生活の課題が解決できるのか、家族の笑顔が増えるのか、他人のためではなく、家族ファーストで考えられているかを常に確認することが大切です。

「今」だけでなく10年後、20年後を考えてみて、家族がどうなっていてほしいかを真剣に考えてみてください。

2. 賃貸と比較して、本当に持ち家が必要か?

「夢のマイホーム」、巷でよく言われています。しかし、購入した後はローン、税金、維持費等、様々な費用が長期にわたり家計にのしかかってくる現実を直視しなければなりません。

「賃貸の家賃を払うくらいなら、自分の資産になる持ち家を買ったほうがお得」というのはよくあるセールストークですが、果たしてそうでしょうか?

資産目的で考える場合、上記が当てはまるのは、都心の好立地なマンション等、資産価値が落ちにくい家であった場合の話です。

多くの新築は、住み始めた瞬間から中古となり、資産価値が下落します。特に地方で新築戸建ての購入した場合は、価値の下落が大きいので、支払うローンの総額より家の価値が低くなり、売却するとしても帳簿上は資産ではなく負債となる可能性が高いです。

ひろた
ひろた

資産=収益を生むもの、負債=お金を奪っていくものと定義されます。
一般的な住宅はローン支払いがあるので負債となってしまいます。

仮に家の価値が落ちなかったとしても、ローン以外の税金、修繕費などは長期で負担になるので、それらを考慮して賃貸との比較が必要です。

様々な意見があると思いますが、私個人としては家の購入はあくまで生活を便利にする「豊かな浪費」と捉えることをお勧めします。

しかし、資産としてではなく、豊かな生活するうえで持ち家はとても良いものです。
子育てで近隣住民に気を使う必要がなく伸び伸びと育てられる、自分の理想の間取りで生活出来るなど、人生を豊かにする要素が満載です。

私は東北在住で築20年の賃貸に住んでいましたが、断熱性能が皆無で特に冬のお風呂の寒さが苦痛で仕方がありませんでした。

断熱性能を重視して建てた家は全部屋ぽかぽかで、これだけで購入した価値があったと思うほどです。
換気機能もしっかりしているので、子どもも風邪を引きにくくなり生活の質が急上昇したといっても過言ではありません。
メリット、デメリットを比較したうえでぜひ購入を検討してみてください。

ひろた
ひろた

私自身、負債と知りつつも家族の生活の豊かさを最優先し、家の購入を決めました。
人生の中で恐らく最大の浪費ですが後悔は全くありません!

3. 現在の資産状況の把握、家族の同意が得られているか

購入の目的が明確になり、賃貸との比較も終わり、よし!家づくりを始めよう意気揚々と展示場に向かいそうになっていませんか?すみません、当時の私です。

マイホームは大きな買い物です。資材物価や人件費の上昇により部住宅価格の上昇は続いています。
土地+建物では、どんな郊外であっても2500万以上ははかかるとみたほうが良いです。
4年前、約30坪の家を購入しましたが、地方にかかわらず家だけで3,000万円以上かかりました。

仮に3,000万として変動金利1.0%、35年フルローンで借りた場合、年間の返済額は100万円以上になり、加えて毎年各種税金がかかってきます。
残念ながらローンを組める額=払える額ではありません。

最近では、日銀が政策金利を0.5%程度に引き上げ、低金利時代を終わらせようとする流れに変わってきています。実際、私がローン契約をしている銀行も短期金利を引き上げることを決定したため、返済金利が上昇することになり、負担が増加しています。

家族の人数、年収、職業などを鑑みて、このような変化にも対応できる余力があるのかの精査が必要です。一度詳細なライフプランシュミレーションを作成してみましょう。

【注意点!】
ハウスメーカーと提携しているFP関係への相談はあまりお勧めしません。家を購入する前提でのプラン作成になる可能性が高いです。中立な視点で相談できる相手が理想です。
私の場合、オンラインコミュニティ「リベシティ」内で配布しているライフプランシートを活用して作成しました。(宣伝ではありません!)

簡易的にライフプランを作成するのであれば金融庁HPのこちらがおススメです。

〇 家族全員の同意が得られているか
意外とこれをやらずに先走ってしまう人が多い印象です。私は最初、軽い気持ちで住宅展示場に一人でいってしまい、家族にすごく文句を言われました…
友人も同意を得ないまま家づくりを進めてしまい、家庭内不和が生まれてしまったそうです。
大きなお金が絡むことには、家族も無意識のうちにかなりシビアになっているので、必ず擦り合わせをしましょう。

家族と擦り合わせたい内容一覧
  • ライフスタイル
  • 優先順位
  • 予算
  • 住宅性能
  • 間取り関係
  • 立地の希望
  • 家事、育児のしやすさ
1. どんな暮らしを実現したいか?(ライフスタイル)

☑ 現在の住まいの不満点を共有する(収納不足・寒さ・騒音など)
☑ 家族の成長や将来の変化を考慮する(子どもの独立・親の同居など)

2. 家づくりの目的と優先順位を決める

☑ 立地 vs 広さ:どちらを優先するか?(駅近の狭い家 vs 郊外の広い家)
☑ デザイン vs 住みやすさ:どこまでこだわるか?(見た目重視 vs メンテナンス重視)
☑ 設備 vs コスト:どの設備を優先するか?(床暖房・太陽光発電・高性能窓など)

3. 予算と住宅ローンの考え方

☑ 家にかけられる総予算を決める
☑ 住宅ローンの月々の返済額の上限を決める(無理のない返済計画)
☑ 頭金をいくら用意するか?(借入額を抑えるか、手元資金を残すか)
☑ 諸費用や家具・家電の予算も含めて計算する

4. 住宅性能についての考え方を揃える

☑ 断熱性能はどこまでこだわるか?(ZEH基準・HEAT20 G2以上など)
☑ 耐震性能はどこまで確保するか?(耐震等級3推奨)
☑ 省エネ設備を導入するか?(太陽光発電・蓄電池・エコキュート)
☑ メンテナンスのしやすい素材を選ぶか?(外壁・屋根・フローリングなど)

5. 間取りや家の機能について意見をすり合わせる

☑ リビングの広さはどの程度必要か?
☑ 個室(子ども部屋・書斎・趣味部屋)は何部屋必要か?
☑ 収納スペースはどれくらい必要か?(ウォークインクローゼット・パントリーなど)
☑ バリアフリーや老後の住みやすさを考慮するか?

6. 立地や土地の条件の希望を整理する

☑ 通勤・通学の利便性は問題ないか?
☑ 近くにスーパー・病院・学校などの生活環境が整っているか?
☑ ハザードマップで災害リスク(浸水・地震・土砂災害)を確認する
☑ 将来的な資産価値が下がりにくい場所か?

7. 家事や育児のしやすさを考える

☑ 洗濯動線はスムーズか?(ランドリールーム・室内干しスペース)
☑ 子どもの成長に合わせて間取りを変えられるか?(可変式間仕切りなど)
☑ 玄関にベビーカーや自転車を置くスペースはあるか?
☑ キッチンの使い勝手は問題ないか?(対面式・収納量・家事動線)

まとめ

上記の3点は皆さん確認済みだったでしょうか?

なぜ家を建てたいのか?(目的の明確化)
持ち家と賃貸を比較し、本当に必要か考える
資産状況を把握し、家族の同意を得る

当たり前のことのようですが、当たり前だから見落としてはいけない点ですので、今回ご紹介させていただきました。
これらを押さえておけば、家づくりの方向性がブレず、後悔のない選択ができるはずです。

「家について勉強すべき理由」についてはこちらの記事で解説しています。
住宅展示場に行く前に施主が家づくりの勉強をするべき3つの理由

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